Wi-Fiがマルわかり!WiMAX・光回線の特徴を徹底解説

Wi-Fiとは

ここ数十年ほどで急速に広まったWi-Fiという言葉。

少し前まではパソコンに直接有線を差し込んでインターネットに接続していた人も多いのではないでしょうか。

最近ではテレワークも加速したこともあり、「自宅にインターネット環境はありますか?」と企業面接で聞かれることも多くなりました。

しかし、自宅をインターネット環境にすると言ってもWiMAX、光回線の違いをきちんと理解している人もそう多くはありません。

「なんとなく」「よくCMでやってるから」でWi-Fiを決めているのではないでしょうか?
実はこのブログを書くきっかけになったのは著者である私自身がよく分かっていなかったからでした。

この記事ではそんなWiMAXや光回線の違いや特徴などを徹底深掘りしていきます!

光回線とWiMAXの違い

はじめに、光回線とWiMAXには大きな違いがあります。

ここでは両者の特徴について解説していきます。その特徴を頭に入れておけば自身にあうのは光回線なのかWiMAXなのかで迷うことはなくなります。

それでは両者を比較していきます!

光回線のメリット

光回線にはWiMAXや従来のインターネット回線と比べて以下のようなメリットがあります。

光回線のメリット
  • 速度制限を気にせず安心して使える
  • 他のインターネット回線よりも圧倒的に通信速度が速い
  • Wi-Fiルーターを使えば無線LAN環境ができる

それぞれについて解説していきます。

速度制限を気にせず安心して使える

光回線を使ったインターネット通信ではポケットWi-Fiや携帯のキャリア通信などのように速度制限を受けることがないので安心してインターネットに接続できます。

ですので、コロナ禍でリモート勤務になった人、一日中動画コンテンツに触れる人には光回線が断然適しています。

制限を受けることがないので家族がNetFlixやHuluなどの動画コンテンツを視聴していても、リモート会議ができるのでIT職の人にはおすすめです!

他と比べて圧倒的に通信速度が速い

光回線が普及されるようになるまでは、電話回線を利用したインターネット通信でした。

いわゆるADSLというものです。

光回線は電話回線に比べて高速で大容量データを送受信することができるので、他回線よりも圧倒的に速く、安定したインターネットを利用することができるのです。

Wi-Fiルーターで無線LAN環境に

光回線自体はケーブルを使ったインターネットですが、Wi-Fiルーターを使うことで無線LAN環境にすることができます。

Wi-Fiルーターは一般的な家電量販店、AmazonなどのECサービスで購入できます。

また、最近では光回線工事とセットでWi-Fiルーターを貸し出してくれるところも増えてきています。

自身で購入するのが面倒な人はそういったプロバイダ(光回線業者)を選んでみるのもいいかもしれません。

 

光回線のデメリット

Wi-Fi環境をつなぐに当たってメリットの多い光回線ですが、デメリットもあります。

光回線のデメリットにはどのようなものがあるのか紹介していきます。

光回線のデメリット
  • 開通までに時間がかかる
  • 工事費がかかることがある
  • 契約期間があり、早期解約すると違約金がかかる

それぞれに順に解説していきます。

開通までに時間がかかる

光回線を使ってインターネットに接続するには必ず工事をしなければいけません。

最近ではマンションなど建物自体が既に工事をしていて光回線が無料で使える物件も増えてはいるものの、まだまだ一般住宅のほとんどは光ファイバーケーブルが引かれていない状況です。

そのため光回線工事を行なって光信号の通り道である光ファイバーケーブルを近くの電柱から、家屋内に引き込んでインターネットに接続できるようにする必要があります。

工事自体は2時間ほどの所用時間で完了しますが、光回線を開通するまでに工事会社との日程調整などで平均2週間〜1ヶ月ほどはかかります。

また最近ではNTT西日本の大規模工事の影響で、NTT回線を使用している光回線の工事は一時的にストップされていたので最短でも1ヶ月以上先、場合によっては4ヶ月〜半年ほど開通までに待たされていた人も多くいました。(私もその中の一人でした)

こういった場合の対策としては独自回線を持つ光回線も視野に入れることが重要になってきます。

ほとんどはNTT東日本・西日本の回線を使っているプロバイダが多いのですが独自回線を持つプロバイダもあります。

工事費用がかかることがある

光回線開通させるには、回線工事が必要になります。
そのため開通作業を依頼するにあたり「初期工事費」が掛かってくることがあります。

しかし最近では初期工事費分のキャッシュバックを行ない実質無料で開通工事をしてくれるところも多いので、そういったキャンペーンを利用してみましょう。

早期解約すると違約金がかかる

光回線の工事は実質無料になることが多いですが、光回線には利用する契約期間が決められています。
もし契約期間内に早期解約をすると違約金だけでなく、支払い残りの工事費負担など他のWiMAXなどに比べ高額な費用を請求されてしまいます。

契約期間は以下のようにプロバイダによって違うものの2年もしくは3年で定められているところが多いです。

光回線名 契約期間 月額費 違約金
【auひかり】 マンション:2年

戸建て:3年

マンション:4,180円(税込)

戸建て:5,610円(税込)

マンション:7,700円(税込)

戸建て:16,500円(税込)

SoftBank光
2年 マンション:4,180円(税込)

戸建て:5,720円(税込)

10,450円(税込)
【ドコモ光】 2年 マンション:4,400円(税込)

戸建て:5,720円(税込)

マンション:8,800円(税込)

戸建て:14,300円(税込)

NURO 光 2年 5,217円(税込) 10,450円(税込)
【So-net 光 (auひかり)】
3年 マンション:4,928円(税込)

戸建て:6,138円(税込)

22,000円(税込)

基本的に契約期間が定められているのですがauひかり、ドコモ光では契約期間の縛りがないプランもあります。

自身の生活スタイルに合わせたプランを選択するようにしましょう。

WiMAXのメリット

ここまでで光回線の特徴について理解してきたかと思います。

ここからはCMなどでもよく耳にするWiMAXについて解説していきます。

WiMAXには以下のようなメリットがあります。

WiMAXのメリット
  • 工事不要ですぐに使える
  • モバイル回線では通信速度は断トツで速い
  • 機種変更ができる
  • 利用できるエリアが広い

 

各メリットについて解説していきます。

工事不要ですぐに使える

WiMAX最大のメリットは何と言っても工事が不要で契約時からインターネットを使うことができる点です。

Wi-Fiを自宅で繋ぐといえば一般的には光回線が頭に浮かぶと思いますが、開通工事が必要になります。
申し込みをしても工事まで最低でも2週間ほど待田なければいけません。
さらに3月・4月の引っ越しシーズンや回線の大規模改修期間ともなれば1ヶ月以上ひどい場合だと3ヶ月も待つこともあります。

また光回線の開通工事には工事費用がかかります。
しかし、WiMAXはそのようなことが一切なく申込みをすると数日で端末が届くので、すぐに使うことができます。
もちろん難しい設定もありません。
なので、光回線のデメリットであることを避けたい人はWiMAXが適しています。

実際にWiMAXを自宅の固定回線として利用している人も多いようです。
特に社宅や学校の寮など光回線の工事を行いにくいところに住んでいる人はぜひWiMAXを利用しましょう。

モバイル回線では断トツで速い

現在のWiMAXの最新規格のWiMAX2+は下りの最大速度は1.2Gbpsと光回線のスピード1Gbpsを上回るものになっています。

しかし、1.2Gbpsというのはあくまでデータ上での限界値になるので、実際にそれに近いスピードが出ている訳ではありません。

WiMAXで出すことができる平均通信速度は10Mbps〜200Mbpsほどです。
これは受信する場所の環境によっても変わってくるので電波をキャッチしにくい場所ではもう少し繋がりにくくなります。
とはいっても、これは光回線も同様のことがいえるのでそれほど気にする必要はありません。
WiMAXでも動画など通信量の多いものを十分に視聴可能なので日常使いには支障ないでしょう。

機種変更ができる

実はWiMAXは機種変更を無料でできます

「新機種が出たので乗り換えたい」「今使っているものが古くなってきた」という時は機種変更のタイミングかもしれません。

ただ、無料で機種変更を行うには今使っている機種を22ヶ月以上利用している必要があるので注意が必要です。

利用できるエリアが広い

WiMAXの起源を辿ると、光回線の開通が難しい山間部や過疎化している地方でも高速通信が可能ということが強みでした。

モバイル通信LTEが誕生するまでの3G時代は携帯が使えない場所でもWiMAXならインターネットが高速で利用できるといったことも多くありました。

このことからWiMAXは余程の地域でない限り利用可能となっています。

WiMAXのデメリット

簡単に自宅をインターネット環境にできるWiMAXですがデメリットもあります。

WiMAXのデメリットには以下のようなものが挙げられます。

WiMAXのデメリット
  • 電波が比較的に弱い
  • 3日間で10GBを超えると速度制限になる
  • 専用のルーターがいる
  • 3年間の契約縛りがある

これらを順に解説していきます。

電波が比較的に弱い

WiMAXは広いエリアで利用できるものの大手キャリア回線であるauやソフトバンク、ドコモと比較すると電波を飛ばす基地局が少ないのです。

その数で見てみるとauのLTE基地局が約18万局に対してUQ WiMAXの基地局数は4万局と4分の1以下しかありません。
徐々に基地局が増えては来ているものの高いビルなどの建物や山などの障害物があると電波が入りにくくなってしまいます。

また、通信速度が速いということは言い換えると障害物に弱いともいえます。
光ファイバーを直に通す光回線に比べても、WiMAXは基地局からの距離があるのでその間の障害物で電波が弱くなってしまいます。

これらの理由から比較的に電波が弱いことがWiMAXのデメリットです。

3日間で10GBを超えると速度制限に

WiMAXは光回線とは違い一定の通信料を超えると速度制限がかかってしまいます。

「通信制限なし」とよく謳われているギガ放題プランは3日間で10GBを速度制限がかけられるようになっています。
この場合は翌日の18時〜深夜2時まで速度制限がかかるようになっています。

それでは具体的に10GBはどれくらいなのかと言いますと、パソコンで2時間以上の動画を視聴すると3日目には速度制限になることが多いです。

また最近では1日ごとに3GB以上使用するとその時点で制限がかかるようなものもあります。
その場合は次の日には速度が回復するようになっています。

また、テレワークやオンライン飲み会で使われるzoomやGoogle MEETなどのテレビ電話サービスはかなりの通信量がかかってきます。
WiMAXは速度制限になっても1Mbpsほどの速度は出すことができるので、一切インターネットに繋がらないということはありません。

ですが、データ容量の多いWebアプリを使う場合や、リモート会議をする際は最低でもかなり通信の質が落ちてしまいます。
私もWiMAXで連日リモート会議を行った際には通信が880Kbpsまで落ちていました。
リモート会議などを行う時には最低でも10Mbpsあると比較的通信が安定しやすいでしょう。

回線の通信速度について知りたい方は快適にインターネットが使える通信速度とは?測定方法や遅い原因を解説をご参考ください!

 

専用のルーターがいる

光回線でもルーターが必要なようにWiMAX でもルーターが必要になります。

外で利用する場合は持ち運ばなければいけません。

大きさはポケットに入るくらいのサイズですが、手ぶらで外に出たい人は荷物が増えるので面倒です。
また、使っているとバッテリーを消耗するため、長時間の外出をする際には充電器も必要になります。

荷物を協力減らしたい人にとってはデメリットになるかと思います。

3年間の契約縛りがある

光回線にも契約期間がありますが、WiMAXにも契約期間が定められています。

WiMAX契約期間の大半は3年になっており、解約月以外で解約すると違約金がかかってしまいます。

WiMAXの違約金は解約までの契約日数により異なってきます。
違約金額は以下のように2年目までの解約は違約金が高くなるので気をつけましょう。

解約までの契約期間 違約金
初月〜13ヶ月目 20,900円
14ヶ月目〜25ヶ月目 15,400円
26ヶ月目以降 10,450円

まとめ

今回は光回線とWiMAXの違いについて解説しました。

これまでの内容をまとめると以下のようになります。

  • 外出先でも自宅でも場所を選ばずWi-Fiを使いたい人⇒WiMAX
  • テレワークや動画視聴など自宅で無制限にWi-Fiを使いたい人⇒光回線

この記事を参考に、ぜひ自分のライフスタイルにあったWi-Fiを選んで快適なインターネットをお楽しみください!

おすすめの記事