PPPoE方式とIPoE方式とは?それぞれについて分かりやすく解説

※この記事は3分ほどで読める内容になっています。

インターネット接続を行う際に使われる「PPPoE」と「IPoE」という言葉。
皆さんも一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。

でも耳にしたことはあるけれど、どういった意味の言葉なのか分からない方も多いはずです。
私も以前までは分かりませんでした。

今回はインターネットを快適に利用するためには欠かせない通信方式であるPPPoEとIPoEについて詳しく解説していきます。
また、それらで使われる「IPv4」と「IPv6」と言われる接続方式についてもご紹介させていただきます。

自宅はもちろんオフィスなどのインターネット通信が遅くてお困りの方は、ぜひご参考ください。

通信方式「PPPoE」「IPoE」とは

 

NTTのフレッツ光回線を使ってインターネット接続する時には、従来のPPPoE方式と新しいIPoE方式のいずれかの接続方式で設定することができます。

どちらの名前にも付いている「oE」は「over Ethernet」のことで、意味はLANの規格であるEthernet(イーサネット)を使ってインターネット通信をするという意味合いになります。

しかし、歴史的背景を見るとそれぞれ違った意味合いを持っています。
先に誕生したPPPoE方式はそれまでの通信方式をイーサネット(一般的に利用されるネットワーク)に対応させるために作られましたが、対するIPoE方式はイーサネットの使用を前提に作られたものになります。

つまりIPoE方式はPPPoE方式があったからこそ誕生したといえるでしょう。

前置きが長くなりましたが、ここからさらに両者の特徴について詳しく見ていきましょう。

PPPoE方式とは

PPPoE方式とはPoint to Point Protocolといわれる通信方式の機能をイーサネットで使うことができるようにしたものになります。

PPPとはモデムを経由でインターネットに繋げる際やルーター同士を繋げるときに使われるプロトコルです。
一般的には自宅でインターネットに接続する際には、プロバイダーから送られたユーザーIDとパスワードを入力してから接続する形になります。

モデムについて詳しく知りたい方は以下の記事をご参考ください。

モデムとルーターの違いとは?インターネット接続用語を徹底解説

IPoE方式とは

IPoE方式とはNTT東日本、NTT西日本の次世代ネットワーク(NGN網)などのネットワークに接続してIP通信をするものになります。次世代ネットワークは事業者用のネットワークになるので、会社内のLAN環境と同じ仕組みなので接続する際にユーザーIDやパスワードを入力する手間がありません。

つまり、自宅で今お使いのインターネットがどちらの通信方式か知りたい場合は、接続する際にユーザーIDやパスワードを入力するかしないかで見極めることができます。

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以上のことから、IPoE方式は別名「ネイティブ接続方式」PPPoE方式は別名「トンネル接続方式」と言われています!

接続方式「IPv4」「IPv6」とは

通信方式であるPPPoE方式とIPoE方式の違いが理解できたところで、続いてそれぞれの通信方式に接続する際に使われる「IPv4」「IPv6」についても見ていきましょう。

IPv4とは

名前に付いているIPとはインターネットプロトコルのことです。
IPアドレスという言葉を一度は耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。

そもそもIPとはインターネット接続しているコンピュータ同士がデータを送受信するためにデータ通信の方法を定めた規約になります。
そこで、どのコンピュータから送られてきたのか識別するために割り当てられた番号がIPアドレスという訳です。

IPv4ではこのIPアドレスを32ビットのデータにしているので、IPv4のアドレスの合計数は42億9496万7296個になります。つまり約43億台ものコンピュータがインターネット接続できるのです。

けれども、昨今の急速なデジタル化によりIPv4では足りなくなってしまいました。
そこで登場したのが、次に紹介するIPv6なのです。

IPv6とは

IPv6はIPアドレスを128ビットのデータにすることができます。つまり合計は約340澗(かん)個、この数は無限大といっても過言ではありません。

IPv6のメリットはそれだけに留まリません。自宅内や会社などその空間にある端末に付与されるIPv6アドレスは、各端末機器に割り当てられた独自の識別番号をもとに自動設定されるのでわざわざIPv6の設定をしなくていいのです。

また最近話題のIoT(Internet of Things)にも適しており、空間内のお掃除ロボットなどの家電類もIPv6を使うことができるのです。現在は基本的に、携帯などのキャリア回線事業者や光回線のプロバイダが提供しているものはIPv6が標準装備されているのますが、ご心配であれば一度プロバイダーに確認をしてみてもいいかもしれません。

IPv4 over IPv6とは

IPv4 over IPv6は通常時はIPv6で通信を行なっているのですが、従来のIPv4で通信することも可能なのでまさに両者のいいところ取りの通信技術です。

その仕組みは次世代通信のIPv6で行いつつも、その中にIPv4を含んで通信を行います。
この方法を「カプセル化」といいます。

IPv4 over IPv6のメリットはIPv6環境でもIPv4の通信をIPv6に見せかけて通信をするので、IPv4 over IPv6を使うことによって大幅な速度改善が期待できます。
特にその効果を実感しやすいのは、これまでPPPoE方式を使ってインターネット通信を行なっていた方、また夜間になると速度遅延が発生していたという方です。
IPv6を使ったIPoE方式に繋ぐことでPPPoE方式のネットワーク内にある渋滞ポイントを避けることができるので、高速で安定したインターネットを使えるようになるかと思います。

 IPv4 over IPv6を使う際の注意点

IPv4 over IPv6を使うにはプロバイダーとWi-FiルーターがIPv4 over IPv6が対応していることが前提条件になります。

また仮にIPv4 over IPv6対応のプロバイダーでもプラン変更しなければいけなかったり、オプションに申し込まなければならなかったりとプラス料金が発生する場合があります。あくまで通信速度が速くなる可能性があるということなのでよく検討した上でご利用ください。

 

IPv6・IPoE対応のおすすめプロバイダー

IPv6とIPoEのことが分かったところで、これらに対応しているおすすめのプロバイダーについてご紹介していきます。
IPoE対応のプロバイダーを選ぶ際のポイントは自身に合っているものを選ぶことです。
引越しなどでWi-Fiを契約しようと思っている方や、今お使いのものを契約更新する際の参考にしてみてくださいね!

ドコモユーザーは「ドコモ光割セット」

お使いのスマートフォンキャリアがドコモの方は「ドコモ光」とセットで使うことで月々のスマホ料金が割引されます。

割引率は契約プランによって異なります。
「5Gギガホ」「5Gギガライト」「ギガホ」「ギガライト」プランであれば家族全員のスマホ代が永年で最大月額1,100円割引になります。「カケホーダイ&パケあえる」プランならスマホ代が月額110〜3,850円もお得になります。

ドコモユーザーは【ドコモ光】をぜひお試しください。

auユーザーは「auスマートバリュー」

お使いのスマートフォンキャリアがauの方は対象のauひかり回線を引いたプロバイダーがおすすめです。

「光コラボ(インターネット+固定電話)」と「auスマートフォン」のセットで月々のスマホ利用料が永年割引されます。また「光コラボ(インターネット+固定電話)」は1回線契約することで家族全員のスマホ代が割引されるのでかなりお得です。

auユーザーは【auひかり】

をぜひお試しください。

ソフトバンクユーザーは「おうち割光セット」

お使いのスマートフォンキャリアがソフトバンクの方は「光コラボ(インターネット+指定のオプション)」と「ソフトバンク」のセットで月々のスマホ利用料が永年で月々最大1,100円も割引されます。
もちろんスマホ1台ごとに適用されるのでソフトバンクスマホをお使いの家族全員が割引されます。

ソフトバンクユーザーはSoftBank光
をぜひご利用してみてはいかがでしょう。

まとめ

今回はインターネットを接続する際に使われる用語について解説しました。

もし今お使いのインターネットが遅いと感じたら、その原因はIPv4だからかもしれません。
テレワークなどデジタル化が進む中で今後ますますインターネット需要は増えるといわれています。

自分にあったプロバイダーを見つけてぜひ快適なインターネットライフをお過ごしください!

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