つい先日、2021年12月15日にGoogleが発表した新サービス『Qaya(カヤ)』
この新サービスはまさにデザイナーやYoutube動画編集者、ブロガーなどすべてのクリエイターが陽の目を浴びるものになっています。
今回は来る2022年のトレンドワードにもなる可能性を秘めたQayaについて解説していきます。
もくじ
Qayaとは
引用:https://blog.google/technology/area-120/qaya/
Googleが発表したQayaというサービス。
正確にはGoogleチームのArea 120の社内創業者Nathaniel(ナサニエル)氏と Naddaff Hafrey(ナダフ-ハフリー)氏らが共同創業しました。
一体どのようなサービスかというと、簡単に言えば「クリエイター向けのshopify」です。
インターネットの急速な発達により、服をインターネット上で販売できたり、オンラインショップを立ち上げたりできるのは今では常識になりました。
けれども、これはあくまでローカル事業をしたい人たちに向けたサービスで、実際デジタルアートを作る人や情報発信するブロガー、Web制作者はローカルサービスを陰で支えることはできても、自身の作品に価値をつけるというのは難しいことが現状でした。
そんな状況を見兼ねたNaddaff Hafrey(ナダフ-ハフリー)氏はクリエイターがファンに対し、直接コンテンツ販売できるサービスを思いつきました。
これこそがQayaです。
Our project began with a simple idea: creators are the next generation of entrepreneurs. As the CEOs of their own businesses, they need the same commercial tools as any successful founder.
私たちのプロジェクトは、クリエーターは次世代の起業家であるという単純なアイデアから始まりました。 自分のビジネスのCEOとして、成功した創業者と同じ商用ツールが必要です。引用:https://blog.google/technology/area-120/qaya/
このようにGoogleの公式リリースにあるように、クリエイターを支援するストアフロントになっています。
Qayaのようにクリエイターやアーティストを支援するサービスは既に存在はしています。
最近話題になっているNFTを販売できるOpenSeaなどもそうです。
NFTとは?仮想通貨との関係性は?話題のNFTアートについても解説
じゃあ、他のサービスでいいじゃないかという声が聞こえてきそうですが待ってください!
このQayaはクリエイター自身がすべての作業を一気通貫できるものになっています。
具体的にどういうことかというと、従来であればアートやブログなどのデジタルコンテンツを作成して世に広めるには、自身のWebサイトやSNSなどを駆使して検索エンジンを攻略しなければなりませんでした。
もちろんクリエイターは一人でそれらのことにコミットするには時間と労力がかかりますし、外注やパートナーシップを利用するにもコストがかかる状態でした。
しかし、Qayaはマーケティング知識は必要なしで、さらにノーコードでGoogleエンジンをフルパワーで使うことができます。
さらにQayaにアップするとTwitterやInstagramなどのSNS連携もできるので、ファン獲得においても期待できるでしょう。
まさに、検索エンジンを牛耳っているGoogleだからこそ実現できるサービスだといえます。
そしてQayaは現時点では無料で利用することができ、今後もクリエイターからの利用料は取らず、その作品を買う側(主に企業など)の決済手数料のみに絞ることが予想されています。
このことからも、正真正銘クリエイターの味方であることが分かります。
Qayaで販売できるものについて
引用:https://blog.google/technology/area-120/qaya/
Qayaの概要が分かってきたところで、具体的にはどういったものが販売できるのでしょうか。
公式によると物理的なリアルに存在するものでもデジタルコンテンツでも構わないと発表されています。
数としては現時点1つのアカウントで最大1000個まで取り扱えるそうです。
we’re exploring ways to support creators as they experiment with other types of digital goods.
クリエイターが他の種類のデジタル商品を試しているときに、クリエイターをサポートする方法を模索しています。引用:https://blog.google/technology/area-120/qaya/
模索中とあるように今後はNFTも取り扱われる可能性が高いことが伺えます。(現段階では公式発表されていません)
またNFTや暗号資産に関連してQayaで使われるGooglePayの市場拡大にも目が離せなくなりそうです。
現在Qayaは限定的なクリエイターに対し、ベータ版の配信を行っています。
日本での本リリースはもう少し先になりそうですが、以下のGoogleフォームから予約申請ができるので申し込んでみてはいかがでしょうか。
まとめ
2021年のNFTブームに続き、2022年のクリエイター界隈トレンドワードになる可能性を秘めたQaya。
メタバースなどのWeb3によって今後は益々クリエイターエコノミーが促進することは間違いないでしょう。
公式リリースされたばかりでまだまだ情報の少ないQayaですが、日本でリリースされるのはいつになるのかも含めてQayaの今後の動向に期待です。