こんにちは!
今回はブロックチェーンについて書いていきます!
昨今、何かと耳にすることが多くなった暗号資産やブロックチェーンという言葉。
「結局リスクの大きいビットコインでしょ」「投資はよく分からない」などの声が聞こえてきそうですが、ブロックチェーンはこれからの時代を生き抜くには切っても切り離せない技術です。
将来に備えて資産形成をしっかり行うためにも、ブロックチェーン や暗号資産について正しく理解しておきましょう。
もくじ
ブロックチェーンとは
ブロックチェーンという言葉が囁かれるようになったのは、ビットコインが登場した頃になります。
日本で一般的に聞くようになったのはビットコインブームが起こった2016年頃でしょうか。
このビットコインこそが暗号資産になります。
暗号資産の種類は多くあるので後ほどご紹介していきます。
そして本題のブロックチェーンはというと、この暗号資産を稼働させるための技術システムのことです。
現在は暗号資産だけでなく様々な分野で使われています。
ブロックチェーンの特徴
ブロックチェーンの特徴を分かりやすくまとめると以下のようになります。
- データを一企業や一個人が管理せず、みんなで管理し記録運用する
- データの改ざんができないようになっている
- 不正や障害があっても全体への影響がない
このようにブロックチェーンは比較的安全にデータを記録管理できる技術なのです。
ブロックチェーンの仕組み
ブロックチェーンが安全にデータを記録できる技術であることが分かったところで、実際にどのような仕組みになっているのか見ていきましょう。
ブロックチェーンは主に記録と通信の2種類に分かれているのでそれぞれ順に解説していきます。
ブロックチェーンの記録
まず始めにデータは一つのブロック内にまとめて入れられています。
そのブロックの中身というのは以下のようなもので構成されています。
- 直近の取引データ
- これまでの取引データ
- その他のデータ値
ここで注目したいのが『これまでの取引データ』はこれから先も引き継がれていくということです。
一定時間が経つと新しいブロックにどんどん引き継がれていく、これが「ブロックチェーン」という名前の由来となっています。
ブロックチェーンの通信
ブロックチェーンはその市場にある『ノード』と呼ばれるブロックで構成されています。
ノード同士は個々で通信をしあっていてデータの共有、管理を行っています。
全体で共有管理することで、もしどこかで不備があっても他のノードたちが正しいデータを持っているのでシステムが止まってしまうことはなく安全に処理されるのです。
暗号資産のマイニングとは
さらに、ブロックチェーンについて知るために続いてはマイニングについて解説していきます。
マイニングとは様々な暗号資産ブロックチェーンに使われていて、『Minig(マイニング)』直訳で『採掘』のことです。
つまり、マイニングとは新しいブロックを生成することに当たります。
マイニングの工程
マイニングの工程には、先ほどブロックチェーンの特徴で述べたブロックチェーンの3つの特徴に含まれている「その他のデータ値」が深く関わってきます。
そのデータ値は2つあり「ハッシュ値」「ナンス値」と呼ばれています。
ここでハッシュ値について簡単に説明します。
例えば「マロン」という同じデータが2つあったとしたら「マロンA」「マロンB」というように独自の値を割り振って識別できるようにするものです。
もう一つのナンス値とは、「Number Used Once」のことで一度だけ使う値のことで使い捨ての値のイメージです。
マイニングを説明する上でブロックチェーンの特徴をより詳細にしてみると下のようになります。
- 直近の取引データ
- これまでの取引データ=ひとつ前のノードのハッシュ値
- その他のデータ値=ナンス値
対象のノードのハッシュ値とはこの3つの値を合算したもので、この最終的なハッシュ値が基準内であると次のノードに繋げることができるのです。
この基準をクリアするには、データのハッシュ値を変更することは難しいので数あるナンス値の中から探さないといけません。これこそが『マイニング』の作業です。
例をあげると次のような計算問題のような感じです。
nに入る値を求めなさい。
10×2×n = 1000 ※あくまでこれは例で実際はこんなに容易には解けません。 |
そしてこの作業をする人たちを「マイナー(採掘者)」とも呼ばれています。
適合するナンス値を探し当てた人には仮想通貨での報酬が支払われるので、多くのマイナー業者が報酬目当てに日々計算しているのです。
マイニングを行う意味合い
なぜここまで大変な作業するかというと、これによって取引の安全性が保たれるからです。
参加する人たち全員がデータ共有管理して、マイニングという複雑な作業をすることで不正や改竄を防ぐことができます。
メディアではしばしば「ビットコインの不正流出」などと報じられますが、いち取引所がハッキングされただけでブロックチェーン自体の不正や障害が起きた訳ではないのでご安心ください。
マイニングを行うことで暗号資産やブロックチェーンは安全に保たれているのです。
ブロックチェーンの活用事例
これまで解説してきたブロックチェーンの仕組みについて以下のようにまとめました。
- データを参加者全員で共有管理する非中央集権的な管理方法
- マイニングされているため、改竄ができない
- 不正や障害が起こっても全体への影響なし
このような特性を活かしてブロックチェーン は暗号資産以外の分野でも活用されています。
ここでは具体的な事例について紹介します。
サプライチェーン
サプライチェーンとは製品やサービスを消費者に届けるまでの一連の流れのことを言います。
例えば、ポテトチップスを作るのにも様々な事業者が関わっています。
原料であるジャガイモを作る農家、加工製造するお菓子メーカー、さらにそのメーカーが使っている機械を作るメーカー、運搬する運送業者、販売するスーパーやコンビニなどの販売業者…etc
このようにたくさんの工程を踏んで消費者である私たちの元に届いているのです。
この工程を全てそれぞれの事業者が管理しているだけでは万が一、事故が発生したときに原因追求が困難になります。
ここでサプライチェーンのデータをブロックチェーンにしてしまうことで一括で管理できるようになり、事故発生のリスクも下げることができるのです。
医療カルテ(患者データ)の管理
医療カルテも重要な個人情報が記載されているものの一つです。
これまでは病院Aから紹介された病院Bで受診する際に、病状であったり健康状態を患者が再度伝えなければなりませんでした。
しかし、ここにブロックチェーン技術を導入すると病院間のデータのやりとりが可能になり、紹介状を受け渡す手間や紹介先での再受診が不要になるのです。
この方法をいち早く取り入れたのが、イギリスのブロックチェーン 事業者「メディカルチェーン」になります。
まとめ
今回はブロックチェーンについて解説しました。
暗号資産やブロックチェーンと聞くと「投資だ、不正や改ざんが怖い」と懸念されがちですが、改ざんもなければ不正があっても全体への影響がない安全なものです。
またブロックチェーンの特性である全体で一括管理して次に繋げる技術は、暗号資産以外の分野でも今後ますます活用されることが期待されています。
この記事を読んでブロックチェーンのことを正しくご理解いただけたとしたら、本望です。